臨床検査技師から専業主婦(夫)、向く人と向かない人がわかる3つの質問

お悩み

「臨床検査技師、辞めたい。」「専業主婦(夫)になろうかな。」と思っているあなた。「専業主婦(夫)」は、誰でもできると思っていませんか。実は、「向き・不向きが分かれる職業」です。長年検査技師を続けてきた方なら尚更、イメージギャップがある可能性大。あなたは、 臨床検査技師から専業主婦 (夫) になるのが向いてる人?向いてない人?3つの質問に答えてみてください。

臨床検査技師から専業主婦、向き不向きを考える3つの質問

この質問は、「臨床検査技師から」「専業」の主婦(夫)を考える場合に限った質問です。兼業やパート勤務は含みません。心理トリック的な裏はないので、思ったままに答えてみてくださいね。

1あなたは、業務の結果が数値化されず、給料明細なしで、「ありがとう」の言葉なしでも、 
 人(家族)のために働き、日々が滞りなく終わることに満足感を得られますか?

2あなたは、家族の稼いだお金を「家庭のお金であり、私のお金でもある」と捉えて、
 心苦しさを感じずに、現在同様に趣味や息抜きに使えますか?

3あなたは、業務で手を抜けますか?

3つとも「はい!」「あたりまえじゃん♪だから選ぶんだよ~。」と思った方は、きっと専業主婦(夫)に向いています。 臨床検査技師から専業主婦(夫)になることで、ストレスを感じる確率は低め。 この下を読むと、イライラするかもしれないので、ここで切り上げましょう。

なんだか少しためらった方、ひっかかりを感じた方、「いいえ」があった方は、この質問文を設定した理由である「検査技師と専業主婦(夫)の違い」と、対策を読んでみましょう。

検査技師と専業主婦の違い①業務の結果が見えない

あなたは、業務の結果が数値化されず、給料明細なしで、「ありがとう」の言葉なしでも、 
  人(家族)のために働き、日々が滞りなく終わることに満足感を得られますか?

検査技師と専業主婦(夫)の違いとして、「業務の結果が形として見えにくい」という点があります。1日単位でも、給与単位でも、心理的にもです。これが、 1つ目の質問をした理由です。

検査技師として働いていると「よーし、あと3件で終わり!」「18時になったら帰れる。」と果てがあります。専業主婦 (夫) の業務では、1つ1つの「皿洗い」「料理」などの項目には終わりがありますが、終業時間がありません。診療用のPC画面のように、残っている検査(家事)が目に見えて減っていくシステムは、存在しません。

また、悲しいことに「19時に俺(私)が帰ってきたら、そこからは2人で家事(育児)分業の時間だね。」という考えをもつ日本人は非常に少ないです。

共働きの時は半々で家事を行っていた家庭でも、 発生する家事(育児)業務の分担がかなり100%に近い割合で、主婦(夫)に変わるケースが多数です。 「家にいるから。」「外で働いていないから。」という理由で、総労働時間が考慮されることは稀です。
※もちろん分業している家庭も増えていると信じていますが、筆者が聞く限りの現実としては、という話です。

お小遣い制を導入する家庭もあると思いますが、給与明細までは、発行しないでしょう。どれだけ長時間働いても、丁寧な仕事をしても可視化されることはありません

生理検査や採血業務などで患者さんに接していると「ありがとう。」「今日は痛くなかった。」などの言葉をもらうことがありますね。検体・病理・細菌検査では、対象が話すことはありません。でも、後輩に仕事を教えた時、同僚の質問に答えた時やサポートした時、「ありがとう。」「助かった~。」など、何かしら、お礼や承認の言葉をかけられますね。

あなたは、子ども時代、お母様やお父様に 毎日 「今日もありがとう」と言いましたか?感謝を伝えた記憶があったとしても、母の日・父の日や誕生日くらいではないでしょうか。両親同士が毎日「今日もありがとう。」と言い合っているのを見ましたか?日本の家族は、承認・お礼をめったに口にしません。専業主婦(夫)業は、言葉で承認を受ける機会が、が極めて低い職業です。

「家族が元気で過ごしていること。」これを自分の業務の承認の証として、日々喜びを感じられる能力が必要です。

どの職業からの場合でも同じでは?と感じた方もいるかもしれません。いくつかの職種を経た上で感じたのですが、検査技師の職業は、他の職種に比べて、目に見える結果が出ます。裏方のようですが、実は明確な承認の言葉が飛び交っています。そして、安定して高い水準の収入です。加えて職業上、数値や結果に敏感な人が多いという点も踏まえています。

検査技師と専業主婦の違い②収入が自分名義ではなくなる

あなたは、家族の稼いだお金を「家庭のお金であり、私のお金でもある」と捉えて、
  心苦しさを感じずに、現在同様に趣味や息抜きに使えますか?

検査技師と専業主婦 (夫) の違いとして、「収入が自分名義ではなくなる」という点があります。これが、2つ目の質問をした理由です。

これも、どの職業からでも同じではないの?と感じた方もいますね。確かにそうですが、検査技師は、地域・職場での多少の差はあるものの、給与水準が高めな職業です。また、業務内容として、慣れると単調な作業という面があり、自分で稼いだお金を趣味や娯楽に投資して、リフレッシュしている方が多いです。

病院という特性上、過激なブラック企業のようなところは少ないですね。シフト制の総合病院や検査センターでは、休みもまとまってとれる機関が多く、旅行の話題になることも多いのでは。個人病院では連休は難しいですが、終業時間が明確なことが多く、グルメやライブ、エステ、買い物などに投資できていたかと思います。

「 現在同様」というのは言い過ぎかもしれませんが、 多少なりとも、出どころが自分名義ではないお金を「我が家のお金」と考えて心苦しさを持たずに自分に使えますか。

この心苦しさは、生活していくのがやっとな収入の職種から結婚した方や、学校卒業後早々に家庭に入った方は、感じにくい部分です。検査技師から専業主婦 (夫) になったひとと、他の職業から専業主婦 (夫) になったひとを比べると、特に「モヤモヤを感じてしまう」と話すひとが多かった点です。

検査技師と専業主婦の違い③手抜き・劣後順位設定スキルが必要

あなたは、業務で手を抜けますか?

検査技師と専業主婦 (夫) の違いとして、「手抜き・サボり・ガス抜き上手にならないと窒息しがち」という点があります。これが、3つ目の質問をした理由です。

例えば、外回り営業職の人などは、業務時間内のガス抜きが上手な人が多いです。お昼休憩1時間前後の時間を上手に配分し、ちゃっかり昼食以外のことに充てている場合も。

対して検査技師、サボったら大変なことになる職業です。手が空いて検査業務以外の事務作業をしたり、雑談したり程度はあると思いますが、病院を出てコンビニで立ち読みし出すなど、あり得ないですね。検査中に音楽を流して歌い出す人もいません。検査技師から専業主婦になる場合、業務中の手抜きやサボりに不慣れな人が多いです。

専業主婦 (夫) の業務には定義も定時もありません。自分で、「今日はここまで。」「ここは放っておこーっと、どうせ家族が帰ってきたら散らかるし、今日はでかけてきます~。」という設定を上手に行う必要があります。自主的なガス抜きができないと、窒息しがちです。

手抜きやサボりというと聞こえが悪いのですが、 劣後順位の設定スキルが問われます。

1日必ず30品目、毎日3食一汁三菜手料理、常に新鮮な素材を求めて毎日買い物、毎日掃除機をかけて水拭き、普段使わないお部屋の窓枠や換気扇も日々チェック…理想を掲げてやり出せば、どこまででも追及できます。家事と呼べる作業について、何もかもきちんとしようとすると果てしないのです。 育児が加わると、尚更です。

検査技師業務では、優先順位をつけて、具合の悪い患者から・緊急の検体から取り掛かり、最終的に全てをこなす必要があります。専業主婦 (夫) 業務では、どこまでも深められる仕事から、いらないことを除外し、後に回し、時に能動的に中断する・あきらめるというスキルが必要です。

検査技師には、完璧主義の方がけっこう多いです。技師業務においては素晴らしいことです。レベル調整ができる場合は問題ないのですが、専業にすることで、完璧にやらねばと思ってしまうタイプの場合、心理的にキツイかもしれません。

 辞めたいけど専業主婦が向かなそうな人におすすめの行動

  1. 家庭に入りますという盾前で辞めて、他の職場に転職
  2. 家庭に入りますという盾前で辞めて、別ジャンルのパートをしてみる
  3. 家族とルールを決めておく
  4. 在宅ワーカーとして始動

「家庭に入ります」は、職場を後ぐされなく辞める最強の理由。今の職場に不満や疲れを感じて、専業主婦(夫)を考えたけど…「向いてなさそう!」と思ったら、一旦最強の理由で辞めて、しれっと転職やパートを検討するのも手です。

地方にお住まいで、病院や検査センターなどにスグ転職したらバレそう、という場合は、思い切って事務職の派遣など、目につかない業種で一定期間潜伏してみる手もあります。検査技師の給与水準を思い知るかもしれませんが、それも含めていい経験になると思います。

さまざまな事情で「向かなそうだけど、専業主婦(夫)にならざるを得ない…。」という場合もありますね。事前に息苦しくならないためのルールを話し合っておくのがおすすめです。

別財布制度から全財産どちらかの管理、に変更するよりは、小遣い制で主婦(夫)になる側、外で稼ぐ側それぞれに自由を残した方が心苦しくなく使えるでしょう。家計に余裕がない場合もあると思いますが、たとえ千円でも「完全自由」な部分があると、ないとでは違うはずです。

料理をどちらか1人が行う前提ならば、皿洗いは必ず行う、なども決めておかないと、うやむやになって主婦(夫)が背負う確率が高いです。

出産を機に主婦になる場合、どれだけの業務量になるのか2人で事前に情報収集・共有して分担を考えるのがおすすめです。キラキラした育児情報誌だけでなく「育児の疲れと旦那への怒りがヤバイブログ」など生々しいものを見ておくと、違いますよ。

家事をメインにしつつ、時間を区切って在宅ワーカーとして始動するのもおすすめです。専業ではなく、兼業として自身の収入を得ること、手を抜く口実をつくることで、「向かない」と思った人もバランスをとれるかもしれません。

職業として主婦が向いているか、冷静に判定を

転職する職業・業種として、専業主婦(夫)が向いているか冷静に考えてみてください。 向き・不向きがあるのは、どの職業でも同じ。 検査技師から専業主婦 (夫) になる場合、家事業務自体というよりは、 検査技師と主婦 (夫)の違いについて、強いストレスを感じずに従事できそうか?そこが向き・不向きの分かれ道かと思います。

もちろん、各家庭の事情があると思います。ご家族と自分の心とよく相談して納得のいく選択ができますように、応援しています。

最後まで読まない方がいいと書いたのに、気になって読んでみた、向いてそうな方もいますかね…?細かいこと気にせず状況適応できちゃう、向いている方にとっては、主婦 (夫)業はオアシスかもしれません。愛する家族のサポートをしながら、充実した主婦(夫)ライフを過ごしてください。

実際にやってみないとわからない面もあるとは思いますが、人生の大切な選択の場での1つの判断材料になれば幸いです。

※この記事は統計や根拠に基づかない情報であり、一個人の1つの考え方の提示です。捉われすぎずに、いろいろなひとの意見を知って、キャリアを考えてみてくださいね。