臨床検査技師から企業転職、資格や経験を活かせる他職種とは?

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あなたが病院や検査センターなどの検査現場勤務中で、転職を考えているならば、臨床検査経験を違った形で活かせる企業転職を考えたことはありますか?臨床検査技師の資格や現場経験が、プラスに働く企業ジャンルをご紹介します。

臨床検査技師、実はつぶしがきく資格

臨床検査技師は、実は知識やスキルを幅広い方向に展開できる可能性を秘めた資格です。

この記事の執筆者が、数ある医療系資格の中で、 臨床検査技師資格に魅力を感じた理由の1つでした。学校では、やはり病院検査技師志望の方が多かったですね。実際の就職先も病院、検査センターが大半でした。学校による差もあると思いますが、「検査技師を活かして企業で働く」という選択肢自体を考えたことがない方も多いかもしれませんね。

知人や自分の就職検討先、求人の募集要項などから、検査技師経験を多少活かして企業で働けそうな分野を整理しました。

どんなジャンルがあるのか、参考にしてみて下さい。

検査技師の企業転職①治験系企業 CRC

臨床検査技師の企業転職で、よく勧められる有力候補が、治験企業の「CRC」です。「治験コーディネーター」とも呼ばれています。 新薬を開発する際に「治験」が必要ですが、そのデータをとるために医療現場側に出入りする職種です。 SMOという治験専門の会社から派遣され、病院内でのスタッフや患者への説明、データ管理などを担当するケースが多いです。 まれに病院で専属のCRCを募集するケースもあります。

臨床臨床検査技師の割合も高い職種です。病院内で業務を行う性質から、2、3年程度の臨床現場経験が募集条件になっていることも多いです。

検査技師の企業転職②治験系企業 CRA

臨床検査技師の企業転職で、 治験企業のCRAという選択肢もあります。こちらは「モニター」と呼ばれ、主に製薬会社側と病院側とのやりとりを担当する職種です。医師やCRCの疑問に答えられるだけの知識が要求されます。製薬分野だけでなく、医療機器分野もあります。

拠点が大都市のみであることがほとんどで、出張が多い仕事です。残業も多めな一方で、給与水準が高いという点があり、体力と覚悟のある人にとっては、臨床検査技師を足がかりにして、企業人として高いステップを目指す人にとっては魅力ある選択肢です。

検査技師の企業転職③医療機器・医療用品企業 営業支援 

医療機器・医療用品は、募集企業が求める人材の1つの候補として「臨床検査技師」を記載することがあるジャンルです。検査機器や試薬メーカー、いくつか思いあたりませんか?

ピンとこない方のために、リスト化されたページのリンクを。これは、現在募集中の企業ではなく、こんな企業が医療機器・器具メーカーの企業です、というリストです。もし募集があったら狙えるかもしれないから、調べてみては?という意図です。

baseconnect 医療機器・器具メーカー業界の会社一覧

あなたが超音波検査に携わっていたならば、医療機器のうちの超音波メーカーのアプリケーションスペシャリスト職あるいは営業職が狙いやすいでしょう。デモ機とともに、エコー検査に立ち会うことも多く、現場検査技師や医師と対話しながらセールスする目的で検査技師を指定した募集が見られます。

検体検査経験ならば、扱った検査機器関連企業が候補になりますね。キャリアとの関連づけがプラスになることでしょう。

検査技師の企業転職④医療系卸企業

検査技師の企業転職として、医薬品・医療品の卸企業という選択もあります。企業によって、扱う内容はさまざまです。営業職要素が強くなります。

何年か実績を上げてしっかり貢献した上で、という前提の話ですが、検査技師から別ジャンルへの入口として、「営業系」の経歴を手に入れたい方にとっては、双方にメリットがあると考えられます。

検査技師の企業転職⑤食品系企業 検査部門など

微生物分野に関わっている方の場合は、細菌検査を行う食品系企業も選択肢にできます。就職者の主な出身学部 は農学系、生物系などで、狭き門かとは思いますが、タイミングと募集内容がマッチすれば、可能性があります。

検査技師の企業転職⑥医療関連用品企業 製造・研究・開発

検査技師の企業転職として、医療関連用品の製造や研究・開発という道も考えられます。

製薬系は薬学部のもの、というイメージがありますが、ワクチン関連で検査技師を採っている会社がありました。

募集対象として「臨床検査技師」と限定していることは稀です。「科学系、薬学系、医学系…」など、「対象外ではないかも?」というところにアプローチしていく形になります。

検査技師の企業転職⑦新しい企業

検査技師の企業転職として、新しいジャンルの会社も有望です。遺伝子関連や、個人向け検査のような分野も知識を活かせますし、webコンテンツに関わる会社で、医療知識のある人を分野の監修者として応募しているのも目にしたことがあります。健康関連の会社での「臨床検査技師」限定の募集もありました。

同じ業態の会社が存在しないような珍しい内容もあり、その時その時のめぐりあわせにはなりますが、頭の片隅に「何かあるかも」と置いてアンテナを張りながら調べていると、興味深い会社に出逢えるかもしれません。

検査技師の企業転職 採用されやすい人、厳しい人とは

「数年間、現場勤務した後」の第二新卒は人気ですね。ただし、同じ第二新卒でも「勤務期間数か月」の場合は、逆に厳しい目で見られる可能性が高いです。それを覚悟して、ポジティブに 語れる事情を用意する必要があるでしょう。

年齢が高めでも、「経験分野の専門資格を取得している」場合、そのジャンルに特化した企業であればプロ人材として採用される可能性があります。。

企業の場合、拠点が都市部のみの場合も多いです。「都内や、各エリアの都市圏在住者」は選択肢が多く、企業転職が叶いやすいでしょう。地方在住で、現場技師を離れたいという気持ちが固い場合は、上記のような「検査技師を活かせる企業」のほか「検査技師経験は関係ない企業」を並行して転職活動を行うのがベターでしょう。

企業転職のデメリットとメリット

企業転職のデメリットとしては、年齢や企業勤務期間によって、現場技師に戻りにくくなるかもしれません。検査をする機会はなくなる企業がほとんどです。企業勤務歴が長くなるほど「覚えているか、怖い」という自身の心理的抵抗も生まれます。残業量は、企業によってかなり差があり、病院や検査センターより長めの傾向があるので、要チェックです。

企業転職のメリットとしては、視野が広がります。毎日同じメンバーと仕事をする検査室やセンターと異なり、企業では必然的に外部や社内の広い人間関係の中で業務をこなすことになります。また、企業人としての常識スキルが増えます。

企業では、 「夜勤」がほぼ、ないであろう点もメリットですね。多くの会社が土日祝日休みの形態なので、カレンダー通りの休日になることが多いです。

検査以外に個人的強みを持っている人は、再就職後に強みを活かせるかもしれません。病院や企業では「今日はこの機械」「この部門はこの業務を行う」という決まりが絶対ですね。企業では、業務配分が流動的です。PCが得意とみなされると、その関連の仕事が多く回ってきたり、デザインやイラスト、写真が得意なら、資料デザインを任されたり…。

興味を持ったら、まずは業界研究

検査技師の資格を活かした企業転職は、掲載ジャンル以外にもあるかと思います。募集対象として「検査技師」を掲げていなくても伝えると「なるほど、その資格の知識はたしかに弊社の役にたつ!」と有利に働くような会社もあるかもしれません。

まずは、興味をもったジャンルについて、しっかりと業界研究してみることをおすすめします。「働きながらで、時間が足りない。」「客観的意見も聞きたい!」「非公開情報が知りたい。」という場合は、転職エージェントの活用もおすすめです。

調べながら「やはり現場が向いてるな。」と感じたら、方針変更すればいいだけです。知っているのと知らないのでは、選択肢の幅が変わってきます。