臨床検査技師を辞めたいと思ったら退職前に確認したい5つのことー実際に技師を辞めた人が思うこと

転職

「臨床検査技師を辞めたい!」と思った時に考えておきたいこと、5つをお伝えします。実際に辞めた人が、振り返って「これは知っておくとよい。」「考えておいてよかった。」と思うことをご紹介します。 ハンパな状況や気持ちで、辞めてしまってから後悔しないように、確認しておきましょう。

①「臨床検査技師を辞めたい」のか、「今の職場を辞めたい」のか?

まず、考えるべきなのは、「臨床検査技師を辞めたい」のか、「今の職場を辞めたい」のか、です。「そんなの、もう考えた。」という人も「考えたけど結論が出ないから、こういうのを読んでいるの。」という人もいますね。

まだ転職経験がない方で、現在の職場が辛くて「とりあえず今、臨床検査技師を辞めたい。」と思っている人は、特に慎重に検討してください。と、言うのは、ネガティブなイメージで一旦離れてしまうと、戻るという選択は心理的にかなりしづらいためです。

実習先と今の職場しか知らないという状況で「自分は向いていない。」「検査技師は〇○だ。」と思っているならば、1度、臨床検査技師職種の中で、病院なら検査センター、検査センターなら病院、個人病院なら総合病院、などジャンルの異なる職場に再挑戦してみる手があります。あるいは、検査技師を多少なりとも活かした他職種を経験して、それでもだめなら手放す、という選択でもいいかもしれません。

筆者は病院を回る仕事で、たくさんの検査室を見ましたが、本当に雰囲気は様々です。「臨床検査技師は合わない。」と思っていても、職場が変わることで業務内容も変わり、「これなら続けたい。」と思える可能性があります。

何回か検査技師職で転職し、仕事内容から、「もう検査技師は離れたい。」と考えている方は、心身の状態にもよりますが、情報収集をしっかりして、先のビジョンを固めてから離れるのが理想的です。

逆に、「ささっと臨床検査技師をやめても大丈夫なんじゃない?」と背中を押したくなるタイプもいます。それは「数年間勤務して、今の職場、仕事も好きだけど、新しいことに挑戦したい!」という、うまくいってる上に前向きな動機の方です。全く別ジャンルのワーホリや他職種転職、再入学にしても、検査技師の中の未経験分野への転換にしても、現状にもポジティブな感情を持っている人は、達成感を得た後や条件がイマイチだと分かった後でも、身軽に臨床検査技師に戻れます。 

実際に全く別の資格をとって、しばらく勤務した後、「勤務地と給料で今度は技師に戻ってみた。」と臨床検査技師に戻っている人を知っています。

あるいはメンタルに余力が残されているならば、自らを洗脳して、ネガティブイメージを薄めて「自分は前向き離職タイプだ!やりたいことがある!」と思いこむことで、検査技師に戻る選択肢も消さずに離れられるかもしれません。 

②転職活動は在職中か休養後か?他のジャンルに挑戦?

「やっぱり臨床検査技師を辞めたい」意志が固いあなたが次に考えることは、転職するのか、他の選択肢があるのか、です。そして、 転職する場合は、在職中に転職活動を行うのか、退職後に行うのか、という点を考えましょう。

とにかく心身を休めないと何も考えられないほどの人は、休職や退職が先に立ちますね。 結婚して家事に専念する、という人は悩むことはないかもしれません。

経験上、おすすめは在職中に次を見つけておくことです。少しだけ間を空けて休みたい、という思いがある方は、 面談先に伝える 退職タイミングの見通しや、勤務開始可能日を操作して、人生の春休みを少々キープするのがおすすめです。

「辞めようかな。」「辞めるの辞めようかな。」考え始めた時点で、とりあえず転職情報は見てみましょう。

全く異なるジャンルに挑戦したい、と考える人もいますね。異業種転職なら、転職活動前に希望業界の情報収集が必要です。採用の希望はあるのかも、調査が必要です。

新たな道のために学校に通いたい人は、受験や応募に備えて準備が必要です。あるいは、退職後に求職者支援講座などでのスキル取得を狙っている人は情報収集をしましょう。人気講座は募集開始後、即埋まったり、抽選になることもあります。オンライン学習などで在職中からスキルをつけていく手もあります。

覚悟しておくべきですが、臨床検査技師が臨床検査技師として就職するのに比べると、一般の企業への転職活動というものは、周到な準備をして自己PRを練らないと厳しいところがあります。  

③キャリアの棚卸と希望条件の整理! 検査以外のスキルは? 

臨床検査技師の範疇の中で転職する人は、経験分野の整理をしましょう。検査技師の業務は、 超音波検査や病理、微生物など習得に時間のかかるものと、機械を使った一般検査など比較的すぐに戦力になれるものとがありますね。採用側にとっては何を経験してきたか、は重視するポイントです。専門資格を取得している場合は、履歴書に書けるように年度や正式名称を確認しましょう。募集要項で未経験ジャンルと分かっている分野を希望する場合は、教科書を読み直すなど、知識習得の意欲をどうPRするか考えましょう。

また、新しい職場選びの優先事項を考えましょう。「当直が辛い。」「給与が低い。」「人間関係。」など、1つと言わずに様々な事情が蓄積して、辞めたくなったという方が多いと思います。

「1勤務時間。19時前に帰れること。当直月3回以下!2給料…」など整理しておかないと、とりあえず募集があるところを見ているうちに、ぶれ始めて、給料額に釣られて夜勤がヘビーなところを選んで「しまった前よりキツイ。」なんてことになりかねません。人間関係については正直、中の人の噂がない限りは入ってみるまでわからないので、その他の事項で選択していくことになります。

厳しい話ですが、人間関係も勤務条件も給料も場所も…と全て120%の職場は、ほぼ、ないと思っておいた方がいいと思います。ユートピアのような職場があったら、そうそう辞めないので、滅多に募集は出ません。最低限、どの事項が満たされていれば今回の転職条件はクリアと見なせるか、明確にするのがコツです。

異業種転職を希望する人は、検査技術以外のスキルを列挙して整理しましょう。学生時代のバイトでやったこと、趣味でできるようになったこと、日々の業務でのPCスキル…

検査のスキル自体は異業種では、役に立ちません。「資格をとるだけのIQと勤勉さの保有」としては意義がありますが、即戦力として何ができるかが重視されます。検査以外に何がPRできるか、長けている能力は何か、思いつく限り考えて、書き出してみましょう。他部署と連携したチーム・委員会活動などがあると、チームでのプロジェクト業務の経歴として語れて役立つこともあります。

④転職する場合、転職サイトやエージェントの活用

4つ目は転職希望者への情報です。ハローワーク以外の転職活動を知っていますか。転職サイトや、転職エージェントを賢く活用しましょう。新卒の際に学校の情報などを通じた病院や検査センターの就職活動の経験しかないと、あまり馴染みがないかもしれません。

転職サイトは、転職をサポートする様々な機能を持つサイトです。条件で検索ができる機能は最も目にするものですね。ハローワーク非公開の求人があることもあります。

転職エージェントは、担当者による人材紹介サービスです。担当者が、相談にのってくれたり、求人情報を紹介してくれたり、企業との交渉をしてくれたりするところもあります。

転職 サイトの中のサービスの1つとして存在することもありますし、エージェントによる仲介専門の場合もあります。特に異業種転職を選択肢に入れている人は、必須と言っても過言ではありません。

特に、企業転職希望者には強力な味方です。就活以来、ビジネスメール文のやりとりをしたことがないという方は、担当者とやりとりをしながら、ビジネス表現を確認することだけでも、今後の転職活動にプラスがあります。病院業務に比べ、企業では社内外のメール対応が必要になることが多いです。筆者も苦戦しました。

志望動機への客観的なアドバイスがもらえたり、転職サイトには載せられない社風、空気感のような情報を教えてもらえることもあります。

経験的には、ハローワークが流れ作業で「資格あるなら活かせばいいのに。」という対応が多いのに比べ、エージェントでは、持っている案件の中からマッチングしそうなものを考えてくれるので、異業種を、という心が折れずに済むかもしれません。

医療系に特化したサイトもあり、病院や検査センターも案内できることがあります。

⑤退職後の生活費・貯金は?節約情報の収集

さて次はリフレッシュ!と勧めたいところですが…、その前に考えておきたいのが、資金プランです。

実家暮らしの未婚者や、共働きで既に子どもが自立している方は、さほど問題にならないかもしれませんが、一人暮らしの人、扶養家族がいる人はか、新職場が決定しないで辞めるのはかなりシビアです。

「辞めたい。」想いに囚われていると、そればかり頭を占めてしまいます。次はどうしようか、揉めずに辞めれるか…。ですが、辞めたとしても、しばらく続けるにしても生活は続きます。住む家も食べ物も、服を買うお金も必要です。INが途絶えた時、これまでのOUTの大きさを痛感します。

まずは現在の蓄えの確認をしましょう。「貯金、皆無。」という方は、間を空けずに転職するか、しばらく現在の職場で倹約生活をして貯めてから動くのがベターです。

また、意外と知らない、固定費を徹底的に抑える方法なども情報収集するのがおすすめです。仕事の疲れであまりそこまで気が回らなかった、という方も多いもしれません。スマホをキャリアから格安SIMに変えたり、公共料金の支払を還元率のよいクレジットに統一して溜まったポイントで物を買うなどは、支出を抑えるのに地味に効きます。

転職まで期間が空く人は、辞めてからだとカードが作りづらい場合があります。持っていない人は在職中に汎用的なものを1つ作っておいてもいいかもしれません。

間を空けずに転職が決まると、安心して忘れがちですが、初回の給与額は要注意です。給料日のタイミングによっては、数日分だけになる可能性があります。「再就職先も決まっているし。」と、いつもの調子でカードでショッピングなどしてしまうと…!

次の職場で数か月経って、やっていけそうだな、と安定するまでは財布の紐をしめてしめすぎということはありません。

この5つ目は、就職後数年での退職時の経験的なアドバイスです。既に充分な蓄えがある方は、退職後の旅行などを計画されるのも、モチベーションが上がってよいと思います。

まとめ

「臨床検査技師辞めたい」と思ったら考えておきたいこと

  1. 方向性…検査技師職で転職したいか、異業種転職したいか、新しい道の学習、休養
  2. 転職活動タイミング、今すること…転職活動は在職時がおすすめ、スキルアップや情報収集を
  3. スキル確認、希望条件整理…自分のキャリアを把握、譲れない条件の絞り込み
  4. 情報収集 (転職希望者) … ハローワーク、転職サイト、エージェントで情報収集
  5. 資金計画…空白期間や退職後の経済対策

臨床検査技師を辞める人も辞めない人も応援しています

かっての自分と同じようなことで悩んでいる誰かの参考になれば幸いです。新しい一歩や、継続の忍耐、あなたの選んだチョイスが晴れやかなものになりますように。それぞれの項目で実際に役立ったサイト、活用したことなども他の記事で紹介していきます。